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2018.08.06

ピアノを弾くときの身体の軸について考える

こんにちは。

ここのところ、「身体の軸」を意識してピアノを弾いています。

同時に腕のイメージも「肩胛骨から」ということを意識するようにしています。

 

肩胛骨から腕を動かすと、腕の動きが大きくなりました。

そのために、ピアノと椅子の間の距離を可能な限りあけることが必要になります。

その時に「身体の軸」の感覚が必要になってくるということが分かってきました。

今まで私の感覚では、「腕に重みをかける」というのは「腕に力を入れる」ということに近かったように思います。

ただ、そうすると腕に力が入る分、動きが遅くなります。

 

股関節に意識を置いて、椅子に浅く腰掛ける。

そのままでは椅子から落ちてしまうので、身体の傾きを押さえるために「腹筋」を使う。

ただ、昨日もいろいろ試行錯誤していて、腹筋と言うよりはおへその下、腹式呼吸などでよく言われる「丹田」の辺りに意識を置いたほうが良いように思います。

そのほうが、下向きの力を感じやすいのと、腕が動かしやすく感じます。

こういう身体感覚は個人差がありますので、私がそう感じた、ということなのですが。

 

先日ご紹介したボディ・マッピングの本では「身体の真ん中は股関節である」と書いてありました。

そこでの解説によると、西洋の感覚では、洋服の上下を分けるウェスト部分を身体の真ん中と意識する人が多いようです。

日本の感覚とは少し違うかもしれません。

私の場合、「股関節」と言ったときに腰の骨のあたりにも意識がいきます。

その時、ちょうど腰の骨の反対側に「丹田」があるので、身体のお腹側、背中側セットでそこを感じていく、ということなのかもしれません。

 

腕が動かしやすくなった感覚がある分、交差させて弾く部分は今までよりもずっと弾きやすくなりました。

また、「小指を弾く時には親指側を上げる」ということを言われていたのですが、支点が上になったことと腕に余分な力が入らなくなったこととで、その動きもしやすくなりました。

このあたり、まだまだ研究途中ですが、いろいろ試しつつ「より美しい響き」を目指していきます。

練習への気持ちのハードルを下げる

こんにちは。

夏休みに入って、生徒さんの練習時間が多くなる傾向にあって私としてもとてもうれしく思っています。

先日レッスンをした小学校1年生の生徒さん。

以前から学校の後、学童に行くので、帰宅が遅くなり、練習時間がとりにくい様子でした。

さらに、譜読みもちょっと難しく感じていたようです。

 

そこで、7月中旬から当面、楽譜にドレミをふることに決めました。

ただ、レッスンの時にドレミをふりますが、その時には本人に楽譜を読んでもらう。

書いてあるだけでも気持ちの上でのハードルが下がります。

次に、「1日に何回弾けそう?」と聞きました。

「3回弾ける」「4回弾ける」というその回数分、楽譜に花びらのように○を書き、「練習したらぬってね。」と言いました。

可視化することで、自分の状況が分かります。

 

その翌週、「弾いたけど、塗るのを忘れちゃった。」と言っていたのですが、ずいぶん練習した様子がわかりました。

リズムにちょっと違っていた部分があったので、その確認だけして、もう一度弾くと、今度は音程もリズムも正確に弾けるようになりました。

この方法にしてから、練習回数がずいぶん増えたのでしょう、レッスンでスムーズに○になることが増えました。

しばらくは、この方法でやっていこうと思います。

 

同時に、先日、「うたあそび」の中の課題にもあった譜読みをやったのですが、スラスラ読めるようになっていました。

最初は、楽譜に階名をふることはどうかな、と思っていたのですが、レッスンの時の譜読みは本人が読むことで、今のところ良い効果のほうが大きく出ています。

気持ちの上で、「難しい」と思うと、どうしても抵抗があって、練習に取り組みにくくなってしまいます。

いかにその抵抗を減らして、練習ができるようにしていくか。

できるだけ生徒さんに合わせ、柔軟にしていこうと考えています。

2018.08.04

「読書感想文」の書き方

こんにちは。幼稚園・小学校は夏休み。いろいろ、楽しいイベントの話を聞かせてもらえます。家族でキャンプに行ったこと、自転車を買ってもらったこと、水泳が上手になってきたこと…。

そこで、今日は、夏休みならではのこと。

ちょっと長くなりますが、「元中学校の国語の先生」だった私が、「読書感想文の書き方」についてお話ししていきます。中学生向きの部分があるかもしれませんが、基本は小学生も同じです。

少しでも、参考になる部分があれば幸いです。

1本を読むことの大切さ

  1. 自分の考えをはっきりさせることができる→自分を見つめ直す
  2. 人の立場にたって物事を考えることができる→想像力が育つ
  3. いろいろな考えに触れ、視野が広くなる→自分自身が変わる

「本を読むことは大切」ということは、誰でも分かっていることだと思います。夏休みというまとまった時間が取れる時期だからこそ、深く読んでいく経験をする良いチャンスです。

そして、「読む」というインプットを「書く」というアウトプットと結び付けることによって、「自分を見つめ直し」たり、「想像力を育て」たり、「視野を広げ」たりしてほしいのです。

2読書感想文を書く目的

 1感想を文章に表すことによって、それまでの本に対する感動がはっきりしてくる。

 2自分の心の歴史になる。本を通して自分がどのように成長してきたかをたどることができる。

「成長」というと、なんだか「すごいこと」のように思うかもしれませんが、「何となく感じたこと」「何となくおもしろいと思ったこと」の「何となく」を言葉にしてはっきりさせていくことこそがとても大きな「成長」につながります。

大人でもそうですから、お子さんはなおさらです。最初は「言葉にする」部分が大変かもしれませんが、「どうしてそう思ったのだろう?」とか「似たような経験はないだろうか?そのとき自分はどう思ったのか?」ということをヒントに考えてみると良いでしょう。

3 本の見つけ方

  1. 人(家族・友人・先生など)に今まで読んで心に残る本がなかったか聞く。
  2. 今まで読んだ中で良かった本と同じ作者、同じシリーズの本を選ぶ。
  3. どういう傾向の本が読みたいか決め、専門家(図書館の司書さんなど)に聞く。
  4. 本の紹介の本、新聞・雑誌の紹介コーナー等を利用する。

課題図書を選んで読んでみるのもいいかもしれません。また、この時期には図書館や書店でも「おすすめの本のコーナー」作られることが多いので、その中で興味の持てそうな本を選んでいくこともできます。

何か「おもしろそう」という「ひっかかる」ものがある本を選べると良いですね。

4 読んでみよう

実際に書いていくまでには何回か読み返すことになります。大切なのは「メモ」に残しながら読むことです。

1回目 だいたいの感動を素直に書く

全体を読んでのだいたいの感想、感動を書いていきます。「感動」というとこれも「すごいこと」と思うかもしれませんが、「心が動いたこと」すべてが感動だと考えてみて下さい。

  • 楽しかった
  • うれしかった 
  • おもしろかった
  • ○○と思った(○○には「すごい」「やさしい」など)
  • さびしかった
  • くやしかった
  • はじめてわかった
  • 悲しかった
  • 考え込んでしまった
  • 腹立たしかった など

どうして「おもしろかった」のか?どうして「楽しかった」のか?という部分を2回目以降に読みながら考えるヒントにしていきます。

2回目 部分的にメモをしながら読む

この段階では、気が付いたことを何でもメモしながら読んでいきます。付箋を使うと、次の3回目にも役に立ちますし、この後実際に書くときにも役に立ちます。

図書館の本の場合には、のりが本に残ってしまうので、付箋は使わないでほしいとのことです。紙をはさんだりしながら読むといいかもしれません。

気がついたことの例としては次のようなものがあります。

  • 面白く楽しいところ
  • 悲しいところ
  • 共感したところ
  • 読んでいて腹が立ったところ 
  • 疑問に思ったところ
  • ジーンとして涙が出そうになったところ 
  • 自分(あるいは身近な人)にも似たような体験があったところ
  • 気に入った文章
  • 初めて知ったこと
     

3回目 メモした部分を中心に読む

2回目メモした部分を中心に読んでいきます。1回目の全体の感想をもとに、「どうして○○と思ったのか」ということの答えや、本を読んで自分自身の考えがそれまでと変わった部分が重要なところです。

その重要だと思う部分を書き抜き、並べてみます。

そして、自分はそれについてどう考えているのか、自分だったらどう行動するのか、自分の今までの経験の中で感じたことなどを加えていきます。

私が中学校で教えていた時には、付箋の色を変えて使っていました。本に書いてあることは水色の付箋、自分の考えや経験は赤い付箋など、色を分けると次の段階にもつながりやすくなります。

5書いてみよう
(文章の組み立てを考えて)

一番書きたいことは何かを考える。

  (例)本当の優しさとは……   主人公について……と思う。
  これは、1つか2つの短い文にまとめると良いでしょう。

文章の構成を考える 

小学生だと、三段構成で良いのではないでしょうか。真ん中の部分が一番長くなるようにします。
 (例) 初め  ・自分の経験から書き始める
     中   ・特に印象に残った場面の引用
         ・自分を振り返って・自分と比べて
     終わり ・自分が本を読んで考えたもっとも書きたいこと。

この時に、付箋に書き出してあると、順番を考えながら、紙にはりつけていくだけでまとめられますね。

実際に書いてみる

中学生を教えていた時、「書けない」という生徒ほど、「考えたこと」だけでうめつくそうとしている傾向がありました。印象に残った場面を中心に、自分の経験も含めて書いていくことで、書けるようになっていきます。

あらすじや後書きに書いてあることを書くのではなくて、印象に残った場面を中心に書いていけるといいのではないでしょうか。

読書感想文、なかなか大変に思うかもしれませんが、「書く」ということを通して自分の頭の中にしっかり内容を入れていくことができるので、頑張ってくださいね。

細かく分けて、一つずつ

こんにちは。

昨日、レッスンにいらっしゃった保育士さん。

「北風小僧の寒太郎」を練習しています。

前回のレッスンでは、左手の部分の譜読みを一緒にやりました。

 

「ちょっとしか練習出来なかったんです…」とおっしゃっていました。

それはそうだと思います。

8時~17時が一番中心となる勤務時間だそうですが(昼食も含まれていますね)、通勤に往復約2時間。

実際に自分自身が自由に使える時間がどれほどあるか。

さらに疲れてしまったとき、自分が「苦手」と感じているピアノに取りかかるパワーがどれだけ残っているか。

それを考えると、「ちょっと練習した」というだけでも、頑張っていらっしゃると思います。

 

左手の部分を聞かせてもらいました。

前半はスムーズに進み、なかなか良い感じです。

後半、「冬でござんす」の少し前から、滞ってきました。

そこで、リズムは後回しにして、和音だけ練習することにしました。

 

「手が覚えるまでこの練習をします」ということで和音だけ。

それも、最初は2つから。

この曲は1小節同じ和音なので、2小節だけ。

何回かくり返すうちに、その2小節はスムーズに弾けるようになってきました。

次は、その2小節を楽譜通りのリズムで弾いてみます。

スムーズに移動できます。

 

「でも最初から弾くときっと弾けません。」

「いきなり最初から弾くのではなくて、1小節(あるいは、和音が変わらなければ2小節)ずつ、前にさかのぼって、弾く量を増やしていきます。」

「なるほど。」

 

右手部分も、練習を始めます。

楽譜を読むことが難しい、という苦手意識をお持ちなので、「北風小僧の寒太郎」については、階名を書き込むことにしました。

「読めない」とおっしゃっていたのですが、全然迷うことなく、さっと階名をふることができました。

フラットには赤丸をつけました。

 

その後、弾いてみて、リズムが難しいと言うことでしたので、リズム打ち。

ただ、この曲は、タイもあるし、タッカのリズム(付点8分音符と16分音符)が多いので、逆にリズム打ちは難しく感じられたようです。「難しい」という気持ちがあると、それが抵抗になって、練習したくなくなるのが人間というもの。

私が弾いている動画を撮り、それに合わせて階名を歌うというところから始めることにしました。

音だけ聞いて歌うのなら、通勤時間でもできます。

 

帰り際「ピアノのイメージが変わってきました。前ほど嫌ではなくなってきました。」とおっしゃっていただきました。

できるだけ、ステップは小さく。できたことに目を向けていく。

上達するためには、これがとても大切だと考えています。

2018.08.02

身体のイメージを意識しながら練習してみる

こんにちは。

「ボディ・マッピング」のDVDを見てから、いろいろと考えながらピアノに向かっています。

骨格や筋肉の図も見ながら、肩から腕がどうなっているのか、どう動いているのか触って確認するようにもしています。

 

腕を動かすとき、腕の始まりが肩胛骨であるということを意識すると、それだけで腕の動きが大きくなるのは確かです。

レッスンで先生から「鳥の羽のように。」と言われるのですが、そのイメージがもちやすくなった感じがします。

「腕の重み」という時にも、さらに奥からの重みにイメージが変わってきました。

この辺り、またレッスンで見て頂こうと思っています。

 

同時に、もしかしたら、腕の位置のイメージも修正していく必要があるのかもしれないと気付きました。

もともと、子どもの頃から「姿勢がよくないよ。」と母に言われることが多かったのですが、腕のぶらさがっている位置を本来よりも前に感じていた気がするのです。

腕の位置のイメージを修正することで、立ったときの身体の軸の取り方が変わります。

ピアノを弾くときに、先生から「立っているように座る。」とも言われていますが、立つ姿勢が変わったとき、座る姿勢をどのように変えていったら、ピアノの音がより響くようになるのか。

昨日は試行錯誤していました。

 

「座るときには、椅子にお尻を置くのではなく、股関節を意識する」

「足で身体を支えるイメージを持つ」

「腹筋で身体が前に倒れるのを支える」

これも言われていることですが、まだこのあたりは改善の余地があるように感じているので、この「身体の軸の取り方」は、試行錯誤しながら研究していこうと思っています。

 

ピアノは、確かに腕・手・指を使って弾きますが、より良い響きを求めるためには、身体全体の使い方に気を配っていくことは欠かせません。

指に意識を置くのではなく、肩胛骨→脇の下→腕の下側→手首→虫様筋→指先という流れに意識を置いて、腕を動かしていくこと。

身体を使って無理なく弾くことで、響きも変わっていくのは確かです。

響きの変化を楽しみながら、試行錯誤していきます。

2018.07.31

ボディ・マッピング

こんにちは。

先日から「腕の重みをかける」ということを考えながらピアノを弾いています。

レッスンでもここのところ、身体の使い方を中心に見ていただいています。

 

しばらく前に「ボディ・マッピング」という本を買いました。

DVD付きの本なのですが、本だけ斜め読みして、DVDを見ないままになっていました。

これを昨日は見ることにしました。

非常に興味深いことをたくさん発見することができました。

 

私たちの脳の中には、「からだの地図」があり、それが動き方を決めている、という内容です。

例えば、「上半身」「下半身」と言ったときの境目。

ウェスト部分を意識する人が多いそうですが、実際の境目は股関節にあるとのこと。

そのマッピングが変わると足の使い方も、座り方も、身体の曲げ方も変わってくるのだそうです。

 

「腕」と言われた時に、私は、身体の上側に意識がありました。

「いわゆる肩」から手の親指側に向かう部分です。

ところが、このDVDの説明によると、「肩胛骨・鎖骨」も「腕」の中に含まれているし、肩の関節というのは、私が今まで「脇の下」と思っていた部分にあるようです。

これを知ると、腕の使い方に対する意識も変わってきます。

より「腕」を大きく動かすことができますし、本来もつ自然な動き方を知ることで、身体への負担を減らすこともできます。

 

「手首」も今まで私が持っていたイメージと違っていました。

手首の関節は、私のイメージよりももっと先、手の側にありました。

正しいイメージが持てるようになると、もっと可動域が広がっていく気がします。

 

からだの地図を書きかえていくには時間がかかるそうですが、これはやっていく必要があります。

このDVDを見ることとともに、骨・筋肉の本も見ながら、自分自身の身体がどうなっていて、どう動かしているのか、意識を向けていこうと思います。

2018.07.30

ピアノで成長できる楽しさ

こんにちは。

今日は「楽しさ」ということについて、書いてみようと思います。

 

「楽しさ」と言っても、いろいろあると思います。

「その場の楽しさ」がたくさん味わえるもの。例えばゲームやテレビ・動画を見ることなどはこれにあたります。

「人との交流の楽しさ」というのもありますね。友達と遊んだり、家族とどこかへ出かけたりすること。

「自分が成長する楽しさ」があるもの。ピアノなどはまさにこれです。

 

ただ、これらははっきり分かれているものではなくて、その境目は重なるものでしょう。

子どもさんなどは特にそういうものが多いと思います。いっしょに鉄棒で遊んでいるうちに、逆上がりができるようになる。

縄跳びで遊んでいるうちに二重跳びがたくさんできるようになる。などはそれに当たります。(私もそうでした)

 

ピアノのことを考えた時、レッスンでは「家にはない打楽器をたたいて楽しむ」「先生との交流を楽しむ」「新しいことを覚えて成長することの自覚を楽しむ」ことを実感できるようにしていきたいと考えています。

そうすることで、自宅での練習で最初はうまくいかなくても、それを乗りこえて「できた」につなげられるようになるからです。

レッスンが楽しい→お家でも頑張れる→上達する→レッスンがもっと楽しくなる

こういう循環を作っていけるようになります。

 

昨年からレッスンに来ている幼稚園年長の生徒さん。

最初のうちは「家でできないとイライラしています。」とお母さまがおっしゃっていました。

最近は成長して感情のコントロールもできるようになってきたこと、リズム打ちの練習を増やしたこととともに、最初の段階の乗りこえ方も学んだのでしょう。

レッスンの翌日あるいは翌々日くらいには「両手で弾けるようになってきました」と書いてあることが増えました。

この状態になると、ますます楽しくなりますね。

 

最初、ペースに慣れてくるまでが少し時間がかかるかもしれません。

でも、先ほどの循環の中に入ってくると楽しみがぐんと増えます。

ピアノは、楽しい。本当にそう思います。

 

 

ピアノ上達のポイントは練習の習慣化

こんにちは。

この辺りの雨のピークは過ぎましたが、関西から西のではまだこれからの風雨が強まる地域もあるようです。

どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

 

昨日レッスンした幼稚園の年長さん。

新しい本に入って、使う指も増えて、頑張っています。

お母さまも「今週は、自分から一生懸命練習していました。」とおっしゃっていました。

1と2の指を使って右手はドとレ、左手はドとシを弾きます。

練習を積極的にしてきただけあって、とても上手に弾けていました。

 

やはり、「自分から」というところはとても大切だと思います。

レッスンで練習の仕方やポイントが分かる→自分から練習できる→上手に弾けるようになる

この状態を続けていけるようにしていくことが、上達を実感できる早道です。

 

そのためにどうしたら良いか?

1つは、レッスンの中でどこまで理解できるか、ということです。

逆に言うと、「理解できたところまでを宿題とする」ということになります。

これは、私自身が心がけているところ。

生徒さんによっては「理解できているので、宿題として出されていないけれど、先を弾いてくる」という場合もあります。私は、これもとても良いことだと思っています。

 

2つ目は練習の習慣化です。

「人間の行動の7割は習慣」とも言われているので、「必ずこの時間はピアノの前に座る」という習慣をつけていくこと。

特に小さいお子さんの場合にはここが大切かと思います。

この生徒さんの場合にも、お母さまがお仕事から戻ってきたタイミングで練習をしているそうです。

今回は「自分から」ということだったので、もしかしたらその前から練習していたのかもしれません。

 

習慣化、大切なポイントです。

ピアノの場合には、練習すればそれだけ上手になっていきます。

「いつの時間帯だったら、無理なくできるだろう?」ということを意識して、「必ず練習する時間」をぜひ作ってみてください。

小さいお子さんのレッスン

こんにちは。

台風が近づいているとの予報です。

風雨がひどくならないことを心から願っています。

 

昨日のレッスン。

幼稚園・小学校1年生の生徒さんが続きました。

レッスン2回目の幼稚園年長の生徒さん。

前回の注意点をしっかり守って練習してきました。

「足の裏は台にくっつけて座ること」

「力を抜いて(手をぶらぶらさせてから)鍵盤に置くこと」

「指の付け根のぐりぐりが出るように指を曲げて音を出すこと」

「指の先で弾くこと」

 

音そのものはドとレだけですから、ただ音を出すだけなら、幼稚園で鍵盤ハーモニカを弾いているお子さんの場合、すぐできてしまいます。

でも、良い音を出すための注意点を守って弾くことは意外に難しく、そこが「練習」をする意味なのですね。

そのお話を前回したのですが、とてもよく理解して練習していましたので、落ち着いたきれいな音が出せていました。

 

4月から始めた小学校1年生のお子さん。

「アルプスいちまんじゃく」を練習してきました。

こちらも、「たくさん練習した」というだけあって、上手に弾けていました。

それぞれ、1~4の指を使うようになっているので、手の形に気をつけることを課題にしています。

「全部の指を鍵盤にのせておく」ことが意外に難しいのですね。

一生懸命のせようとしている様子がよくわかりました。

この「意識し続けること」がとても大事です。

「夏休みになったので、たくさん練習する」ということで、次は「きらきらぼし」「ゆかいなまきば」の2曲が宿題です。

きっとしっかり練習してくると思います。

 

「あかいかわのたにま」を練習中の小学校1年生。

「毎日3回ずつ練習する」という約束で、1回弾くごとに色を塗ってくることになっていました。

頑張って、たくさん色塗りができていました。

リズムが難しい部分があって、そこだけもう一度練習しましたが、あとはしっかり弾けていました。

 

 

特に、習い初めのころは、「楽しく」「いろいろな活動を入れて」、やっています。

ピアノ以外に3人とも、「音楽ドリル」で譜読みを、「うたあそび」でリズム打ちや手遊びなどをしています。

リズム打ちのタンバリン・カスタネットやボンゴも楽しみなようで、歌いながら打楽器をたたいて楽しんでいます。

音楽は「音」を「楽しむ」もの。

楽しくレッスンしつつ上達できるようにしていこうと思っています。

似ているリズムの難しさ

こんにちは。

ようやく、暑さが少し和らぎ、ちょっとほっとしましたね。

小学生の生徒さんが「外で遊べなくて残念」と言っていましたが、35度を超える暑さでは仕方ありません。

熱中症の話題はピアノ教室でも出て、保護者の方が点滴をなさった話をしていました。

どうぞ皆さま、くれぐれもお気をつけください。

 

昨日の小学校6年生の生徒さんのレッスン。

ピアノは去年12月から始めて、頑張って続けています。

毎回の宿題、音楽ドリル。今回は、8分音符。

文字がとても上手なのですが、音符の書き方もとても丁寧で見やすくて、いつも感心しています。

 

今、「美女と野獣」の連弾曲を練習中です。

何回かレッスンを重ねて、そろそろテンポを上げ、仕上げになります。

ゆっくり弾いている時は、もう間違えずに上手に弾けるようになっています。

テンポを速めてみました。

 

だいたい上手に弾けるのですが、1カ所、上手くできない部分がありました。

その前の部分は2分休符→8分音符4つ→全音符という流れが続きます。

弾きにくい部分は2分休符→8分音符4つ→2分音符→8分音符4つとなり、伸ばす音の長さが変わります。

この部分が難しく感じたようです。

 

リズムだけ取りだしてみます。

うんうん たたたた たーあー たたたた たーあー 

と確認しながら弾いてみました。

何回か弾いているうちに、感覚がつかめたようです。

 

同じリズムパターンが続き、その後「似ているけれど少し違う」というリズムに変わるときの変わり目は、意外に難しく感じるかもしれません。

全く違っていれば、逆に意識できます。

今回も8分音符4つのリズムは同じで、伸ばす音符の長さが半分になっていたので、「あれ?」となってしまったのですね。

 

この次までに、練習してきて、連弾をすることになっています。

連弾になると、また音が増えて美しくなるので、楽しみです。